自然素材の家とは

【化学物質を使わない】

ハイテクノロジーな建材を極力使わずに建造される自然素材の住宅は、木材や漆喰に囲まれた生活を送れますのでとても心が安らぎます。 自然素材にはホームシックやアレルギーの原因となる物質が含まれておらず、そちら方面に耐性のない方でも体調を崩さずに毎日をエンジョイできるでしょう。 自然素材とは漆喰や無垢材で、これらで建てられる住宅には断熱材や化学物質を使った接着剤の使用は極力控えられていますから、 まるで森林の中にいるかのような環境で寝起きしたり晩御飯にお刺身を食べたり、テレビでドラマやアニメを観て過ごすことができるのです。 健康面では一般的な住宅よりも優れている自然素材の家ですが、それ以外の面ではマイナス点もあるのでそこまで普及はしていません。 でなければこの世の全ての住宅が自然素材の家にならなければおかしいですし、さすがに万能の住宅ではないのです。 なので注文住宅が欲しければあらゆる角度から両者を比較して、どんな設計デザインにするかを決定するのが後悔の少ない方法になるでしょう。 健康を優先するあまり高価な建材を使いまくったら通常の3倍の費用が掛かった、なんてことになったらいくら建物に満足しても、 その後の生活は不自由なものになってしまいそうですし、ローンが終わるまであまり健康に良くなさそうな食事を続けることも覚悟しなければなりません。 国産の安全そうな食材ではなく、身体に悪い成分が付着している可能性の高いアジアからの輸入品を口にしたり、 栄養が偏りそうなカップラーメンが主食になり入退院を繰り返すはめになるかもしれない、そんなことになったらどんなに素敵な住宅を手に入れたとしても 充実した毎日を過ごすことはできません。 毎日の日記には愚痴や恨み言ばかりを書き連ね、ハッピーな文章はどこにも見当たらない寂しい日記帳になりそうです。 そんな失敗を避けるためにも自然素材の家が高額になりがちなことも含めて、この住宅の特性とそれ以外の住宅との違いを知っておくのは大切です。

【健康的に暮らすなら自然素材】

健康については確実に自然素材の住宅に軍配があがり、軽い病気を患っている方や小さなお子さんでもたいしてリスクなく暮らせます。 そうではない普通の住宅には人体に有害になる化学物質が少なからず混ざっており、デリケートな体質だとアレルギーを起こしたりシックハウス症候群になって 辛い思いをすることもたまにはあるのです。 すぐに皮膚がかゆくなるアトピーやアレルギー持ちの方は、自然素材の住宅の方が体調管理も比べ物にならない程楽になるでしょう。 これは食べ物に例えると理解しやすい話で、無農薬の野菜と農薬使いまくりの野菜、どちらがおいしくて健康的かということです。 ちゃんと調理すれば食べられますし即座にお腹を壊したり吐き気を催すような危険さはありませんが、 常にそれを口にしていればダメージが体内に累積されて数年後に大きな症状が顕れることになるのです。 すぐには身体が反応しなくても長年化学物質に囲まれて息をしたり食事をしていれば、気付かぬうちに徐々に病に蝕まれていくかもしれません。 成人ならそこそこ耐性を持っているのですが、生まれたての小鹿のようにヨチヨチ歩きの幼子やヨボヨボ歩きの老人だと影響を受けやすく、 化学物質のせいで体調を崩してしまうことも充分に考えられるでしょう。 実際にホームシック症候群が爆発的に流行した時期もありますし、今では下火になったとはいえ完全に消滅したわけではないのです。 疾患持ちの方がそうした普通の住宅で何年も住んでいるといずれアレルギーが発症する日がやってきてもおかしくはなく、そうなってからではもう手遅れです。 急遽自然素材の家を建てようとしても資金の問題がありますし、完成までの期間も短くはありません。 なので最初から予算と健康面のことを考慮して建材を選ぶのがいいでしょう。

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