自然素材の家とコスト

【自然素材の家はお高い?】

無添加の天然素材を使った住宅は高額になるというイメージが強いですが、でもそれはランニングコストやらを含めると間違いになるでしょう。 自然素材の住宅は初期費用、建築時のコストこそ割高と感じますが、長年住んでいる間に発生する維持費などの費用が少ないので、 結果的に安い買い物となる場合が多くなることは経験者なら知っていることです。 まず耐用年数ですが、普通の住宅はお手入れをしていてもおよそ40年から50年で建て替えをしなければならなくなります。 途中に大規模なリフォームをしていても建物の寿命は約50年で、そこで建て替えをすることになるのが一般的ではないでしょうか。 ですが自然素材の住宅は100年近くの耐用年数を誇ることも珍しくありません。 木造住宅は耐久力が低いと思われていますが、昔から崩れずに建っている木造の建造物は町のいたるところにありますし、観光地にも多数あります。 きちんとお手入れさえしていれば特別な加工をしなくても、木造住宅は100年近く住み続けることができてしまうのです。 キッチンや浴室など設備のリフォームはすることになるでしょうが、本体である建物は簡単なメンテナンスで長持ちさせられるのです。 なので一般的な住宅の倍の寿命で計算しても良く、維持費を計算に入れても木造造りの無添加住宅のほうがコストは安いといえるのです。 自然素材の家を建ててその子供、孫へと受け継がれていく間に、普通の住宅は取り壊して新たに建て直さなければならず、 この費用を考えると断然お得なのが木造住宅となるのです。 ですが寿命が来るまで木造住宅は取り壊さない、という条件つきになり、なんらかの理由で引越しをしたり天災による被害で建て直しをすることになったら この利点は薄れてしまうので、確実に有利だとはいえないでしょう。 とはいえよほどのことがない限りは住み続ける、と決めているのであれば耐用年数が長くて初期費用の高いこちらの方が、総コストは安くなるはずです。 化学化合物を使っている住宅の方が建設費用は安くても、買い替えやメンテナンスなどのランニングコストが多く発生するので、 長く住めば住むだけ初期費用の差も縮まっていくのです。

【コスト以上の価値がある】

またホームシックの原因となる建材が多く使用されている住宅だと、その部分をリフォームしなければ住民が安心して生活できなくなることもありますし、 もしも通院するはめになったら治療費も必要になってきます。 原因不明のようでも住宅に原因がある疾患に罹るケースもあるでしょうし、医療に支払う金額も自然素材の家より多くなると考えられます。 家族みんなが健康に暮らせるのは間違いなく無添加住宅ですからそこも計算に入れるべきでしょうが、はっきりとした金額はちょっと示すことができません。 それでもあえていうのなら、健康の対価にいくら支払うか、になるのでしょうか。 病弱な人程大きな恩恵を得られるでしょうし、その金額は各々が計算して下さい。 あと電化製品、特にエアコンなどの空調設備が少なくて済みますので、毎月の電気代もそれほどかからないのも木造住宅のメリットです。 夏は涼しくて冬は暖かい、そんな理想的な住まいにするには無添加住宅の方が簡単だという話になっています。 漆喰なんかは天然の空調設備といわれますし、電気を使用しないのに住居内の空気を湿気や乾燥から守ってくれる役割もあるのです。 夏にはエアコンの使用時間が普通の住宅よりも短くなりますし、冬にはストーブを稼動させる時間が少なくなるでしょう。 電気代をかけなくても快適な空間を提供してくれるので、エコロジーで経済的な点も自然素材の家の魅力のひとつでしょう。

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